タロットリーディングの実践

■タロットカードの選択
まずタロット占いを実践するには　数多く出版されているタロットカードの中から、自分好みのデッキを選ぶということから始まります。初心者には「ウエイト版」を元にデザインされたものであれば 大抵のデッキが適していますが、個人的には D.パラディーニによる「アクエリアンタロット(U.S.Games社)」（※写真左）は、初心者にも上級者にも勧められると思います。また、同じくウエイト版系のタロットデッキの中でも特に初心者（特に女の子向け）で可愛らしいデザインの「ハンソン・ロバーツ・タロット(U.S.Games社)」（※写真中央）などは、手が小さめな日本人に適した小型サイズでもあり お勧めかも知れません。しかしウエイト版で最も有名なデッキは「ライダー・タロット(U.S.Games社)」（※写真右）でしょう。
（私個人はイタリア・LO SCARABEO社のウエイト版が好きです。）

■タロット占いのスプレッド（展開法）

ここでタロット展開法とリーディングの一部をご紹介します。
紹介するスプレッドは「ホロスコープ展開法」です。これは一般的には「全体運」などを占う場合に使われますが、私個人は この展開法だけで、２人の相性や状態から今までの因果関係、将来性その他 多方面までをリーディングしています。

３．下のサンプルを元に一つのリーディングをしてみます
（今回は大アルカナのみ使用）

			10室 隠者
		11室 女帝(逆)		９室 運命の輪
	12室 魔術師(逆)				８室 節制(逆)
１室 星(逆)			キーカード 悪魔(逆)			７室 法王(逆)
	２室 恋人				６室 女教皇
		３室 正義(逆)		５室 審判
			４室 吊し人

■サンプルリーディング

【１】ポイントを見抜く
まず全体から察して、質問者は聡明だが人一倍考え深く、潔癖かつ神経質な性格。また、過去から続いている事柄に拘っている様子が伺える。
特に重要な１室の「星（逆）」と キーカード「悪魔（逆）」からは、過去からの堂々巡りや空回りを起こしていることがあると読み取れ、そこから抜け出したほうが賢明なのは判っているが、まだ諦められない（女帝：逆）理由があるようだ。
恋愛なら、好きな相手の曖昧さや不誠実さ（法王：逆、節制：逆）で 別れや復縁を繰り返しているようだが、未来の為に相手との関係を改めるべき転機が 静かに訪れている（星：逆、悪魔：逆、審判）。そこへ向かう為には、あらぬ邪推や勘繰り、嫉妬の気持ちを乗り越えることが肝心。何故なら、過去に拘って行く以上、同じことが無駄に繰り返される可能性が高いからだ。

【２】テーマを変えて読んでみる
仮にテーマが仕事であれば、質問者自身の能力は充分にあるものの（女教皇、隠者）、自己表現が苦手で、正当に評価されるチャンスに恵まれなかったり、身近な仲間による無意識な妨害等（女帝：逆※女帝の影響力は大きい）で、心理的ストレスが嵩じて来ている（魔術師：逆、女教皇、悪魔：逆）と読める。
しかし、転職などを考えるよりも持ち前の学習能力の高さから （女教皇、隠者、運命の輪）、自己投資的な勉強に着手したほうがベター。

【３】更にリーディングを深める
問題の原因として、様々な影響力を放ちやすい「８室」を中心に、各室を関連させて読んで行く。
相談者は 幼少時から比較的 厳格な家庭に育っているが、それが逆に潔癖で世間知らずな気質の元となっている可能性（吊るし人、節制：逆、女教皇）が高い。（実際のリーディングではソフトな表現を心掛けて…）
しかし基本的に生真面目で完璧主義な性格な為、納得いくまで物事を突き詰める傾向も強く、責任感の高さから専門的で重要な職を全うできる可能性は高い。また生まれ育った環境からの影響は人一倍強く、親との結びつきが良くも悪くも影響を放ちやすく、プレッシャーも感じやすい傾向がある（節制：逆、吊るし人、星：逆、女教皇、魔術師：逆）。

【４】未来へ向けたアドバイス
前述の通り、質問者は元来とても聡明で知性レベルも高いはず。そのせっかくの素材が裏目に出てしまい、自ら迷路に迷い込んでしまっている可能性が高い。納得いくまで諦めない、あるいはせっかく掴んだ幸運がいつまでも続いてくれることを期待し、それが叶わないことへの無いものねだりをするなどと 幼い気質も否めない。このエネルギーをポジティブな方向へ向けて行けるよう、内に向き加減な目を 外の新たな世界へ向けて行けるようにするのがポイント。
幸運にも、９室の「運命の輪」がキッカケを示している。特に長期旅行・海外旅行、スキルアップや資格試験へ向けた勉強など自己投資「２室：恋人」は、必ずプラスになるといえるだろう。

【５】実際のリーディングの心掛け
タロットリーディングには、先入観を持たない澄み渡った心と インスピレーションが欠かせません。そして、これらコンビネーションリーディングの他、インスピレーションを活かした きめ細かいアドバイスが求められます。また、これらの解釈法は あくまでもサンプルです。実際に誰かを占う際に 質問者の心を傷付けるような表現を控えることは、倫理的にも道徳的にも当然のことです。
現実のリーディングに最も重要なことは、占いの過程で感じた事柄を 「質問者の心にポジティブな形でしっかり届くように伝える表現力」を養うことです。
時にはダイレクトな表現も避けられない場合もあるものですが、質問者の心のヒダを感じ取らずに ただ感じたことをむやみに伝えるリーディングのやり方は望ましくありません。
占いは、不思議な時空を越えて 人の心や過去・現在・未来を見通しますが、占いの現場で対面しているのは「人の心」であることを忘れてはならないのです。

※前世縁や前世に絡むリーディング他は、また改めてUpします。

本館ウェブサイト 「峰レア タロットセラピー」

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タロットセラピー SOUL-JAM （個人セッション、タロット講座）

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