【Gendron Tarot】
実写を織り交ぜ、イラストとのCG処理を施した大変に美しい作品。
78枚全てが絵札。かなり細かく描き込まれており、眺めていて飽きが来ないと思いますが、大アルカナと小アルカナの対比に、微妙なギャップを感じるのは気のせいでしょうか。
しかし、日本でもこのデッキのファンは多く、沢山の愛用者の方がいらっしゃるようです。大きさも日本人に丁度良い長方形サイズで使いやすいかも知れません。
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【Barbara Walker Tarot】
[The Secrets Of The Tarot]の著者B.Wによる、神話をモチーフに描かれたユニークなデッキ。この著書は、当カードの解説本なのですが、とても興味深く充実した内容です。
絵は一応神話ベースですが、現代的な比喩や強烈なウイットも組み込まれているところが魅力的。例えば「法王」のカードには、法王の裏から悪魔(使い魔?)がひょっこり覗いている…というアンチテーゼも見られ、非常にユニーク。ワンドのキングの肩には、カラス。どことなく、ワケ知りな大人に使って欲しそうな雰囲気のカードです。 |
【Ancentral Pass Tarot】
米国製タロット。世界の文化が細やかに描きこまれています。特に小アルカナ一枚一枚に込められた物語性は特筆もの。ヨーロッパ・エジプト・日本の侍・ネイティブアメリカンに分けられ、その文化的背景が細かく描かれています。日本(スォード)のキングとクイーンは、イザナギ・イザナミらしき人物が描かれているのが驚き。愚者のカードに至っては「愚者は、あなた(私)です」と言わんばかりに、占者(画家本人?)が描かれたカードを愚者(占者)が持っている…という鏡の中の鏡の絵図。 |
【Eclectic Tarot】
大型長方形で、極めて厚手の迫力あるカード。幻想的な水彩画風の絵が美しい作品です。カードは1枚が3mmほどで、私の手ですら持て余すほど。昨今はプラスティック加工のカードが当たり前ですが、こちらは完全に紙仕様。
紙の肌ざわりは優しく、手のひらに良く馴染み、時間が経つと独特のアンティークな風情が出ます。私は、カードを横にカットするのですが、このカードをカットする際はスピードダウンせざるを得ません。
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【Thoth Tarot Deck】
A.クローリーによる魔術色の濃いカードです。デザインが非常に美しく、芸術性と魔術性を兼ね備えた逸品。解釈も通常とは異なり、独自の意味づけが成されていますが、着目すべきが「恋人(兄弟)」(※写真)のカード。男女(白と黒)の融合を、隠者が祝福している…という、「偉大な創造」を意味しています。
大アルカナの6番目に位置づけされる「恋人」の、6を クローリーの解釈では重視します。不思議なことに、中国でも「6」は重要視され
尊ばれているというのも、奇妙な符号かも知れません。 |
【Golden Dawn Tarot】
I..リガルディ監修、魔術結社[Golden Dawn]のタロットデッキ。小アルカナは数札で、全てがセフィロト(生命の樹)で表されています。一定期間使用すると、いつしかセフィロトの世界に魅了され、未開拓の領域を刺激される不思議なカード。
個人的には、20年近く前にこのカードを多用していた時期があるのですが、その際、普段以上に意識が冴え、鮮明なインスピレーションがかき立てられ続けた為、怖くなって使用をやめたという経緯があります。それも、ゴールデンドーンたる所以なのでしょうか。
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【Grand Etteilla】
数学者エッティラによる美しくも難解なタロット。
大アルカナの順番やカードが通常とは異なるので、正確な解釈を深めるには、ある程度はテキストを読み深める必要があるかも知れません。
ただし、大アルカナの古典絵画のような絵柄と、小アルカナの幾何学的な神秘性は、見る者を魅了するでしょう。
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【Tree-Of-Life Tarot】
全てのカードが生命の木とAstrologyを元に作成されています。
セフィロトに占星術の象徴が当てはめられた、図形のような暗号のようなカードで構成されています。実践には不向きですが、探求には面白いカード。
因みに左写真は、女教皇(左)と女帝(右)。
占星術とカバラを知る人にとっては、頷くところが沢山あり、とても面白いはず。絵的には、全てがこの雰囲気です。 |
【Saints Oracle Cards】
タロットではなく、キリスト教の守護天使をモチーフにしたイタリア製の占いカード。絵はカトリック的な芸術性を持ち大変に美しい。
カトリックでは占いを「邪教」と忌み嫌いますが、その世界の守護天使で占うというのが、いかにもイタリアらしく感じます。 |
【Gipsy Fortune Telling Cards】
こちらも、36枚のユニークな占いカード(オーストリア製)。
「結婚」、「手紙」などというカードのほかに、「未亡人」や「泥棒」などというカードもあって、とてもユニーク。
絵柄も綺麗で、コレクターズ向きかも。
因みに、写真左側のカードは 「ジェラシー」と書かれています。
小さなカードに小さな説明書が付いています。
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